職を失ったり、家族の誰かが病気になったり、あるいは、心のバランスが崩れる。さまざまなことをきっかけにして、誰でも、生活困窮者になることがある。
そのような時に、社会が助けをさしのべるのは、人間として当然のことだし、憲法にも保障されている。ところが、世間の目は、往々にして厳しいと、本書の著者の1人である奥田知志さんは言う。
いざという時に、周囲が助けてくれるという心の「安全基地」がなければ、新しいことへのチャレンジもできない。 続きを読む
職を失ったり、家族の誰かが病気になったり、あるいは、心のバランスが崩れる。さまざまなことをきっかけにして、誰でも、生活困窮者になることがある。
そのような時に、社会が助けをさしのべるのは、人間として当然のことだし、憲法にも保障されている。ところが、世間の目は、往々にして厳しいと、本書の著者の1人である奥田知志さんは言う。
いざという時に、周囲が助けてくれるという心の「安全基地」がなければ、新しいことへのチャレンジもできない。 続きを読む
著者は、ゆとり教育を推し進め、日本の子どもたちの学力低下をもたらした元凶として、批判されることのほうが多い。
しかし、それは世の中がまだ著者の理念に追いついていないからだと私は考えている。
このたび、古巣である文部科学省の歴史と現状を分析する本を出して、教育政策について落ち着いた議論をするよう訴えた。 続きを読む
この本を読んで泣いた、泣いた、泣いた。
私は雨宮処凛が好きだ。彼女の生き方にはウソがない。等身大で世の中に向き合う姿はいつもキラキラ輝いていた。彼女は自分の言葉で、この社会が最も女に許そうとしない「意志」を持って語っている。 続きを読む
脳の働きから見れば、ある人のことをいちばんわかるのは、その人と共通点も、相違点もほどよく兼ね備えた他者である。
自分のことは、案外わからない。自己を相対化する視点が欠けているからである。また、あまりにも遠い人のこともわからない。類推ができないからである。 続きを読む
堤未果氏のアメリカをターゲットにしたルポタージュは、その細やかで、多岐にわたる具体的な取材で群を抜いている。前書『ルポ 貧困大国アメリカ』でも驚嘆させられたが、今回の書は、アメリカの大矛盾を、さらに鋭く、そして容赦なく摘発している。 続きを読む