長嶺将真物語~沖縄空手の興亡~ 第1回 沖縄空手四天王の時代はどのように始まったか

ジャーナリスト
柳原滋雄

戦争が空手家たちを襲った時代

 県民の4分の1以上が命を落としたとされる1945年の沖縄戦から75年の節目を迎えた。前年10月に那覇市内を中心に襲った米軍機による「10・10空襲」を皮切りに、それから半年もたたない4月1日からの沖縄本島への上陸。その後はこの島のすべてが「戦場」となった。
 戦後、世界に広がった空手が沖縄発祥の武術であることは、最近では比較的知られるようになったが、その空手を保持した空手家たちもこの時期に多くが命を落とした。 続きを読む

特集⑥ 安定した民衆勢力へ――21世紀への対話を開始

青山樹人
青山樹人

安定飛行へ舵を切る

 1969年から70年にかけて、躍進する創価学会に危機感を抱いた者たちが連携した、いわゆる「言論問題」。
 この暴風雨のなかで、もともと病弱だった池田会長は、年末から高熱を発するなど大きく体調を崩していた。障魔はあらゆるところから、広宣流布の指導者を狙い撃ちにしていた。
 じつは会長はそれ以前から、安定した社会勢力としての「質的発展」へと、学会の舵を切っていた。第3代会長就任から、凄まじい勢いで発展拡大を遂げていった学会が、いよいよ国内だけで750万世帯に達しようとしていたからである。 続きを読む

具体的提案で国を動かす公明党――「骨太方針」「ワクチン緊急提言」

ライター
松田 明

定額給付金が消費を刺激

 本来であれば東京オリンピック・パラリンピックの開会式を迎えていた7月24日。新型コロナウイルスのパンデミックは、いまだ衰える気配を見せない。
 米国では感染者数が400万人を突破。ジョンズ・ホプキンス大学の集計では、7月16日、17日と、2日連続で1日の感染者数が7万人を超えていた。
 インドでも7月19日、1日の感染者数がはじめて4万人を突破。

 世界保健機関(WHO)は18日、世界の新型コロナウイルスの感染者が過去24時間で25万9848人増えたと発表した。1日当たりの新規感染者数としては過去最多を更新し、感染拡大を抑制できない状態が続いている。(「時事ドットコムニュース」7月20日

 世界全体はまだ予断を許さない状況にある。また、ここにきて国内でも感染者数が増えはじめている。 続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第95回 短章集

作家
村上政彦

 詩人・永瀬清子の名を知ったのは、いつのころだったろうか? 詩はときどき眼にしていたが、『短章集』という作品のことは知らなかった。たまたま手に取った若松英輔の著作で、詩を学ぶための必読書として取り上げられていて、読んでみたらおもしろかった。
 詩でもない。エッセイでもない。覚書でもない。小説でもない。哲学書でもない。――しかしそのいずれでもある作品だ。

 一寸した小話に心ひかれて書きとめる事がある。そしてそれはなぜと云うことまではわからない。ただ私の何かがその話に思いあたるのだ。 続きを読む

特集⑤ 危機感を強めた既存勢力――「言論問題」に至る構図

ライター
青山樹人

創価学会の〝撲滅〟を宣言

 1960年代後半、創価学会の躍進と軌を一にして、学会を封じ込めようとする一連の策謀が惹起した。
 まず、危機感を強めていたのは宗教界である。
 公明党結成の翌年(1965年)には全日本仏教会が会議を開き、創価学会の〝撲滅〟を宣言。そのために「マスコミを制圧する」「時期をみて国会および政府へ請願する」(『中外日報』65年9月1日付)と方針を決めた。
 宗教の次元で自由競争に任せるのではなく、宗教者がマスコミを動員し国家権力に働きかけ、目障りな教団を撲滅するという異様な決定である。
 66年には神道、仏教、キリスト教、新宗教の代表が対策会議を発足させて、学会への対決姿勢を表明。
 さらに公明党が衆議院に進出した67年の衆院選直前には、新宗教教団が加盟する新宗連(新日本宗教団体連合会)が新宗連政治連合を発足させた。 続きを読む