公明党が果たす役割――地方でも国政でも重要な存在

ライター
松田 明

唯一の安定した枠組み

 公明党が自民党の要請で連立政権に加わったのは1999年10月5日のことだ。
 北海道拓殖銀行の経営破綻、山一証券の自主廃業、日本長期信用銀行の破産申請など、90年代後半の日本経済は未曽有の危機に陥っていた。
 アジア通貨危機に加え、98年7月の参院選では自民党が過半数割れ。98年9月9日の日銀・金融政策決定会合で速水優・日銀総裁(当時)が、

 大銀行19行ですら、デフォルトを起こしかねないという、考えられもしなかったことが現実化しつつある(「ロイター」2009年1月28日※デフォルト=債務不履行

と深刻な危機感を表明していたと、10年後に公開された議事録で明らかにされた。 続きを読む

広島に「人間主義」の勝利を――政治腐敗と訣別する戦い

ライター
松田 明

佐藤優氏が申し込んだ対談

 公職選挙法違反容疑で逮捕され公判中の河井克行被告。2017年の衆議院選挙で広島3区から自民党の公認候補として当選。逮捕前の2020年6月17日に妻の案里被告とともに自民党を離党している。
 次の衆議院選挙は、任期満了となる2021年10月21日までに確実におこなわれる。
 さる2020年11月19日、公明党の斉藤鉄夫副代表が、この広島3区から立候補することを正式に表明した。
 月刊誌『第三文明』2021年2月号では、作家の佐藤優氏の要請に応じた形で斉藤副代表との「緊急特別対談」が掲載されている。 続きを読む

特集⑲ 21世紀の広布の山を登れ――反転攻勢の火蓋が切られる

ライター
青山樹人

悪僧たちの〝同士討ち〟

 日蓮大聖人は、自身を斬首しようとし、さらに佐渡に流罪した鎌倉幕府について、こう述べている。

日蓮・御勘気をかほらば仏の御使を用いぬになるべし、梵天・帝釈・日月・四天の御とが(咎)めありて遠流・死罪の後・百日・一年・三年・七年が内に自界叛逆難とて此の御一門どしうち(同士打)はじまるべし(御書全集911ページ)

 日蓮正宗の内部では、その醜い〝同士討ち〟が激化していた。 続きを読む

特集⑱ 第1回SGI総会を開催――世界一周の平和旅

ライター
青山樹人

第5次訪中に出発

 1980年の元旦。
 池田大作SGI会長は『聖教新聞』に和歌を寄せた。

幾山河 ふたたび越えなむ ともどもに 広宣の旗 厳といだきて

 弟子たちも、行動を起こした。「先生が動けないのなら、自分たちから先生にお会いしに行こう」と、四国の同志は船をチャーターした。当時はまだ本四架橋が全面開通していなかった時代である。
 1月の寒風をつき、代表約1000名がサンフラワー号に乗って、横浜港大桟橋に到着した。SGI会長は真冬の大桟橋で、遠来の弟子たちを出迎えた。 続きを読む

2020年の政治をふりかえる(与党編)

ライター
松田 明

危機が明らかにしたもの

 自公連立政権にとって2020年は、まちがいなく2012年末の政権復帰以降でもっとも〝危うい〟1年となった。
 とともに、未曽有の危機のなかで、2つのことが一層鮮明になった1年でもあった。1つは、自民党単独政権ではなく公明党との連立を組んできたことの成果。もう1つは、自民党と公明党の価値観の違いである。 続きを読む