唯一の安定した枠組み
公明党が自民党の要請で連立政権に加わったのは1999年10月5日のことだ。
北海道拓殖銀行の経営破綻、山一証券の自主廃業、日本長期信用銀行の破産申請など、90年代後半の日本経済は未曽有の危機に陥っていた。
アジア通貨危機に加え、98年7月の参院選では自民党が過半数割れ。98年9月9日の日銀・金融政策決定会合で速水優・日銀総裁(当時)が、
大銀行19行ですら、デフォルトを起こしかねないという、考えられもしなかったことが現実化しつつある(「ロイター」2009年1月28日)※デフォルト=債務不履行
と深刻な危機感を表明していたと、10年後に公開された議事録で明らかにされた。 続きを読む