日本共産党と「暴力革命」――政府が警戒を解かない理由

ライター
松田 明

「暴力革命の方針に変更なし」

 政府は11月19日の閣議で、「現在においても、日本共産党のいわゆる『敵の出方論』に立った暴力革命の方針に変更はないものと認識している」との答弁書を決定した。
 これは「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の浜田聡参院議員の質問主意書に対するもの。答弁書ではさらに、

日本共産党は、日本国内において破壊活動防止法(昭和二十七年法律第二百四十号)第四条第一項に規定する暴力主義的破壊活動を行った疑いがあり、現在でもこの認識に変わりはない。

日本共産党は、破壊活動防止法に基づく公安調査庁の調査対象団体であり、警察としても、公共の安全と秩序を維持する責務を果たす観点から、同党の動向について重大な関心を払っている。(参議院「日本共産党についての政府見解に関する質問主意書」への答弁書

と明記した。 続きを読む

公明党〝強さ〟の秘密――庶民の意思が議員を育てる

ライター
松田 明

得票率50・15%の島

 先ごろおこなわれた第49回衆議院選で、自民党がわずかに議席を減らした一方、連立与党の公明党は9つの小選挙区で完勝。比例区の得票数も2017年の697万7712票から711万4282票に増えた。
 比例区では各ブロックすべてで議席を獲得し、北関東、中部、九州では前回よりも議席を伸ばした。
 とくに3議席から4議席に増えた九州ブロックでは、元沖縄県議会議員の金城泰邦氏が当選。公明党として16年ぶりに沖縄出身者の国会議員を誕生させた。
 沖縄県全体での比例票は前回選挙から2万865票の増加。過去最高を記録した。

得票率は20・86%に上り、都道府県別で日本一を達成。県内41市町村のうち18市町村が「比例第1党」となった。
中でも、北大東島(北大東村、当日有権者447人)は得票率が50・15%で市町村別の日本一に輝いた。(「公明ニュース」11月17日

続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第122回 とっておきの短篇

作家
村上政彦

 僕は、いい短篇小説が書けたら小説家として一人前だとおもってきた。若いころからかなりの数の短篇小説を読んだ。西洋の小説家は、まず、詩人として出発して、やがて小説を書くようになることが多い。
 僕もそれに倣おうとおもって、数編の抒情詩らしきものを書いたが、すぐ詩人になるのを諦めた。詩は書けない。がっかりしていたとき、川端康成の『掌の小説』を見つけた。読んでみると、これは詩ではないかとおもった。川端は詩の代わりに掌(たなごころ)の小説を書いたのだ。
 日本の小説家で詩人として出発して、小説家になった例はあるが、西洋の作家ほど多くはないとおもう。それは日本の短篇小説が詩の代わりをしているからだと僕は見立てた。400字詰原稿用紙で20枚ほどの短篇小説――それは詩でもあり、小説でもある。 続きを読む

立憲民主党は何を誤ったのか――選挙結果から見えるもの

ライター
松田 明

「野党に期待できないから」

 今回の衆院選の結果をどう総括するか。
 まず自公連立政権から見れば、与党で過半数(233議席)を上回る293議席(自民党の追加公認を含む)を獲得。「連立政権に対する国民の信を得た」といってよいだろう。
 公明党は9小選挙区を完勝したうえ、比例区の得票数も前回2017年の選挙を上回って29議席から32議席に伸びた。
 自民党は議席を減らしたものの「単独安定多数」の261議席を獲得。自公の選挙協力が深化して、比例区では前回から約136万票を増やした。岸田首相の政権基盤はとりあえず安定したといえる。 続きを読む

有権者に忌避された「野党共闘」――議席減らした立民と共産

ライター
松田 明

公明党は9選挙区で完勝

 第49回衆議院議員選挙がおこなわれた。
 報道各社の予測は軒並みはずれ、終わってみれば自民党は議席を減らしたものの単独で「絶対安定多数」の261議席を獲得。
 連立与党の公明党も9つの小選挙区で完勝。維新への強い追い風が吹くなかで、比例区の得票は前回2017年の選挙から13万6570票増えて711万票を超え、全体として改選前の29議席から32議席に伸ばした。
 与党が安定した勝利を収めたことに対し、経団連の十倉会長は、

自民党が安定多数を獲得し、公明党を含め強力かつ安定した政治の体制が維持されたことを大いに歓迎する。有権者が岸田政権の政策を高く評価し、ポストコロナの新しい時代に向けたわが国の力強い再生をリードしてほしいという期待の表れといえる。(「NHK NEWS WEB」11月1日

と発言。与党の安定した勝利を受けて、週明けの日経平均株価は上げ幅700円を超える大幅な上昇を見せた。 続きを読む