嘘を恥じない日本共産党の危険な体質
作家で元・外務省主任分析官の佐藤優氏は、その経歴から怖い印象を持つ人もいるかと思うが、無類の愛猫家という一面をもつ。本書は、月刊誌で連載したコラム「猫はなんでも知っている」を内容別に再編集し加筆したもの。シマ、チビ、タマ、ミケという佐藤氏の飼う4匹の猫たちが国内外のさまざまな出来事や問題を分析していく。あるときは飼い主のいない仕事部屋で、あるときは飼い主も交えて、猫たちは人間社会について喧々諤々(けんけんがくがく)の議論をするのであった。
僕は臆病な一匹の猫に過ぎないが、共産党からの攻撃に対しては、飼い主と連帯して命懸けで戦う決意をここで表明する。(本書155ページ)
明らかに旧ソ連や北朝鮮と同じ政教分離観に立っています。飼い主はプロテスタントのキリスト教徒ですが、共産党が権力を獲ると、宗教を信じる人の政治活動が規制される虞(おそ)れを強く感じています。(本書86~87ページ)
国内政治で猫たちが特に注視するのは日本共産党の動向である。その理由は飼い主が日本共産党に酷い目にあわされことがあるからだ。 続きを読む