死者への尊厳を欠く 地方自治体の対応
2011年3月11日に発生した東日本大震災では数多くの方々が亡くなられました。なかでも遺体となって発見された身元不明の犠牲者をどう供養していくかで、地方自治体が憲法の定める政教分離の原則に抵触することを理由に苦慮しています。 続きを読む
2011年3月11日に発生した東日本大震災では数多くの方々が亡くなられました。なかでも遺体となって発見された身元不明の犠牲者をどう供養していくかで、地方自治体が憲法の定める政教分離の原則に抵触することを理由に苦慮しています。 続きを読む
宗教団体の公共性・青年世代の公共意識と政治の関係とは。
政治と宗教の問題を考えるときには、セキュラリズム(secularism=政教分離主義、世俗主義)という考え方をしっかり押さえておくべきです。
宗教は基本的にホリスティック(holistic=全体的)な世界観をもつ、すべてを包み込む観念です。すべてを包み込む以上、宗教者は、「ここからは宗教的領域、ここからは非宗教的領域」などと分けたりはしません。 続きを読む
まず社会学では、宗教をどのように捉えているかというところからお話ししましょう。
マックス・ウェーバーの「エートス(行動様式)」あるいは、アメリカの宗教社会学者ロバート・N・ベラーが「心の習慣」と呼んだりしていますが、簡単には変えられない精神的な傾向について、それを形づくる非常に重要な要素として宗教を捉えています。もし日本人特有のエートスないし心の習慣があるとすれば、それは日本人と宗教の関係(宗教社会学的条件)を考えてみる必要があるのです。 続きを読む