『いま、公明党が考えていること』は、キリスト教徒にして元・外務省国際情報局主任分析官、日本を代表する論客である佐藤優氏が、公明党代表の山口那津男氏と縦横に語りあった対談である。手軽な新書サイズなうえに、対談なので読みやすく、また、どこから読んでもかまわない構成になっている。
日中関係を〝過去最悪〟にさせた民主党政権
公明党は1999年10月、自民党小渕内閣の要請を受け政権に参画した。3年3ヵ月の民主党政権時代を除き、すでに通算13年以上、日本の政権の一翼を担っている。 続きを読む
『いま、公明党が考えていること』は、キリスト教徒にして元・外務省国際情報局主任分析官、日本を代表する論客である佐藤優氏が、公明党代表の山口那津男氏と縦横に語りあった対談である。手軽な新書サイズなうえに、対談なので読みやすく、また、どこから読んでもかまわない構成になっている。
公明党は1999年10月、自民党小渕内閣の要請を受け政権に参画した。3年3ヵ月の民主党政権時代を除き、すでに通算13年以上、日本の政権の一翼を担っている。 続きを読む
今年(2014年)の7月1日、政府は臨時閣議を開き、集団的自衛権の行使を認める閣議決定をしました。
今回の閣議決定の基礎となったのが、1972年に行われた「自衛権に関する政府見解」です。この「72年見解」では、どのような場合に憲法上許容される自衛の措置がとれるかについて、政府の基本的な考え方を示しています。 続きを読む
「嫌中嫌韓」あるいは「嫌中憎韓」といったフレーズが、出版界でもしばしば耳にされるようになってきている。
いわゆる「嫌中嫌韓本」は、日本の隣国である韓国や中国を非難する内容の書籍のことで、こうした書籍が同時に多くベストセラーに入るようになったことで注目されるようになった。 続きを読む
精神分析医で評論家の斉藤環氏は、近著『ヤンキー化する日本』で、日本社会と〝ヤンキー文化〟の親和性を述べている。
「ヤンキー」とは言うまでもなく不良少年少女を指すわけだが、斎藤氏は
<むしろ、彼らが体現しているエートス、すなわちそのバッドセンスな装いや美学と、「気合い」や「絆」といった理念のもと、家族や仲間を大切にするという一種の倫理観とがアマルガム的に融合したひとつの〝文化〟を指すことが多い>
と解説する。
それはひとことで言えば、論理や理想よりも「気合いとアゲアゲのノリ」で突き進むことを美しいと感じる文化である。 続きを読む
経済分野における政府の役割をシンプルに表現すると、市場に任せていると支障が出かねない事項について、しっかりとしたかじ取りを行うことです。その事項とはまさしく金融政策の部分です。とくに日銀は、過度の独立性を持ちながら責任を負わない態勢になり、これが本来目指すべき目標を歪めることにつながったといえます。 続きを読む