教育」タグアーカイブ

ジョブ型雇用の活用で若者の暮らしを安定させる

東京大学教授
本田由紀

 若者の生きづらさの問題を、「教育」から「仕事」へのアクセス(接続)から読み解く。

不安定な雇用が殺伐とした社会を生み出す

 これまで仕事と家庭と教育の関係について研究を続けてきました。90年代以降、仕事や暮らしの責任が、過剰に個人へと押しつけられる「個人化された能力主義」が社会全体に蔓延していることを懸念しています。行き過ぎた自己責任論が、人びとの心に嫉妬や憎しみなどの負の感情を呼び起こし、社会全体を分断しているように感じるのです。 続きを読む

テクノロジーによる社会システムの変化を読み解く

作家・ジャーナリスト
佐々木俊尚

テクノロジーが導く新たな世界の構造――現在のレイヤー(層)化した世界を読み解き、未来像を探る。

変化を肌で感じる若い世代

 今、新しい世界の構造がつくられようとしています。
 近著『レイヤー化する世界』を上梓したきっかけは、20代の若い世代が新しい世界観を皮膚感覚的に理解してはいるものの、具体的な裏付けがないと思ったからです。 続きを読む

海外で実証済みの物価上昇2%と 社会資本整備の充実こそ重要な政策

経済評論家
勝間和代

政府のかじ取りで行う金融政策など3大役割

 経済分野における政府の役割をシンプルに表現すると、市場に任せていると支障が出かねない事項について、しっかりとしたかじ取りを行うことです。その事項とはまさしく金融政策の部分です。とくに日銀は、過度の独立性を持ちながら責任を負わない態勢になり、これが本来目指すべき目標を歪めることにつながったといえます。 続きを読む

【2013年新春鼎談】つながる社会――日本の進むべき道を語る

脳科学者 茂木健一郎
反貧困ネットワーク事務局長 湯浅 誠
作家 ジョン・キム

 課題多く、先行き不透明な社会が、今再び活力を取り戻すためのキーワードは「つながる社会」。茂木健一郎氏、湯浅誠氏、ジョン・キム氏がそれぞれの立場から、これから我々が抱える問題を切り開くヒントを語る。 続きを読む

子どもたちの輝く未来のために「人生前半の社会保障」をいまこそ充実させてほしい

千葉大学教授 広井良典

インタビュアー タレント 林家まる子


人口減少社会の日本。いまこそ教育・福祉など社会保障全般のあり方を見直すときです。「持続可能な福祉社会」を提唱する広井良典さんに、現在、子育て奮闘中の林家まる子さんがインタビューしました。

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