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【コラム】イスラエルとパレスチナ。そして私たち自身の隣人へのまなざし――【映画】『もうひとりの息子』

ライター
青山樹人

※このコラムには、2013年10月19日公開 映画『もうひとりの息子』のストーリーなど内容についての記述があります。

外形で区別できないユダヤ人とパレスチナ人

 2013年10月から日本でも封切られた映画『もうひとりの息子』は、2012年の東京国際映画祭で、審査員全員一致のグランプリと最優秀監督賞をダブル受賞した話題の作品だ。
 監督と脚本を手がけたのはユダヤ系フランス人のロレーヌ・レヴィさん。彼女自身のアイデンティティともかかわりのあるイスラエルとパレスチナの根深い対立を題材に、普遍的な共感と希望の予感を覚えさせる物語を描いて絶賛を浴びた。
 イスラエルとパレスチナの問題は、とりわけ私たち日本人にはよく理解できていないことが多い。 続きを読む