公明党の与党化が意味するもの
創価学会が〝魂の独立〟を勝ちとって以来の30年のあいだに、創価学会の「世界宗教化」が加速したことと、国内において公明党が連立与党の一翼を担うようになったことは、ある意味でパラレル(同時進行)の出来事である。
創価学会の内在的理論を深く理解する作家の佐藤優氏は、2017年に創価大学でおこなった課外連続講座で次のように述べた。
日本では公明党が与党の一角を占めるようになったことについて、「権力にすり寄ってけしからん」といった、的外れな批判がよくあります。しかし、創価学会の世界宗教化という流れがここ二〇年来にわたり加速していることを考えれば、公明党が与党化したのはむしろ必然と言えます。(『世界宗教の条件とは何か』)