現代における世界宗教の条件
スペイン語は世界21カ国で公用語となっており、話者数では中国語、英語に次いで多い(文科省データ「世界の母語人口」)。
カルロス・ルビオ博士はスペインにおける言語学と翻訳理論の権威で、日本文学・文化研究の第一人者としても知られる。『プエルタ新スペイン語辞典』(研究社)、『クラウン和西辞典』(三省堂)など数多くの書籍の著述編纂に関わってきた。
東京大学客員教授だった時期に創価学会の書籍の翻訳に携わった経験があり、2004年から2012年にかけてスペイン語版『御書』や『法華経』の総合監修者も務めた。
博士は、世界宗教の特徴・条件として、①宗教的メッセージの普遍性、②権力から独立して、そのメッセージを伝える力、を挙げる。
そして、現代における世界宗教のさらなる条件として、③多様な文化への適応性、④その宗教が放つメッセージのなかに「平和」「寛容」「対話」という要素が含まれていること、を挙げている。
異なる文化を理解し、それに対応することができる創価学会は、メンバー間の交流がさらに増す中で、真の世界宗教に発展するであろうと確信します。(カルロス・ルビオ博士『21世紀の創価学会論 識者が見た未来への希望』潮出版社)