被爆地・広島での歴史的なサミット
いよいよG7広島サミットが開幕する。
既に15カ月におよぶウクライナ侵攻では、プーチン大統領が核兵器使用の可能性をほのめかし、ベラルーシへの核配備計画が進んでいる。ロシアのメドベージェフ前大統領は4月25日の会議で、核戦争の可能性が大きくなっておりロシアが最初に核兵器を使用する可能性があると発言した。
北朝鮮は核ミサイルの配備段階に入ったとされる。ロシアは新戦略兵器削減条約(新START)の履行停止を宣言しており、中国は2035年までに米ロに匹敵する核戦力を保有するという。
こうした状況下で被爆地・広島でG7サミットが開かれる意義は幾重にも深い。
サミット初日の19日には、米国、イギリス、フランスという核保有国を含む各国首脳を、岸田首相が平和記念公園で出迎え、そのあとそろって平和記念資料館を見学することになっている。
G7各国首脳や政府関係者、世界中から集まっている報道関係者らが「被爆の実相」に触れ、核兵器が人類の上にもたらす惨禍への認識が深まる好機となるだろう。 続きを読む