わたしたちはここにいる:LGBTのコモン・センス 第6回(最終回) 【特別対談】すべての人が自分らしく生きられる社会に

【対談者】
 参議院議員 谷合正明
 山形大学教授 池田弘乃

 本年6月、参議院で賛成多数で可決・成立した「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」(以下、理解増進法)。いまだに多くの誤解が残る同法をめぐって、本連載の著者である池田弘乃氏と、公明党性的指向と性自認に関するプロジェクトチーム座長、超党派LGBT議連事務局長を務め、同法の制定に寄与した参議院議員・谷合正明氏が対談した。

理解増進法はなぜ〝理解〟されないか

――2023年6月16日、参議院本会議において「理解増進法」が成立しました。この法律の制定に携わった谷合議員に成立までの過程を振り返っていただけますか。 続きを読む

「池田大作」を知るための書籍・20タイトル(下) 対談集・評伝・そのほか

ライター
本房 歩

(上)では池田会長自身の著作から紹介したが、(下)では対談集、香峯子夫人のインタビュー集をはじめ、証言者たちのオーラルヒストリーによる評伝、識者による研究解説書、創価学会や会長の歴史が一冊で読めるテキストなど多様な書籍を10冊ピックアップした。
 なお書評子の個人的な選書であり、原則として現時点で新刊が発売中のものとした。この他にも挙げるべき書籍は多々あると思うがご了承いただきたい。

『ワイド文庫対談 二十一世紀への対話』(上下)


 20世紀最大の歴史家といわれるアーノルド・J・トインビーとの対談集。既に高齢で心臓疾患を抱えていたトインビーの要請を受けた池田会長は、1972年と73年、ロンドンのトインビー邸を訪れ、延べ10日間・40時間に及ぶ対談をおこなった。
 内容は77のテーマにわたり、世界の多くの識者から「人類の教科書」「現代の百科事典」「すでに古典」等の称賛が寄せられている。
 31言語(2023年11月時点)に翻訳されており、池田会長が会見してきた各国の元首や要人、大学首脳や識者のなかには、この書物を通して池田会長を知り、出会いを求めてきたという人も少なくない。
 半世紀以上前の対話でありながら、時代を経てもまったく精彩を失わず、むしろ21世紀の今日を先取りする議論が交わされていることに驚く。 続きを読む

『摩訶止観』入門

創価大学大学院教授・公益財団法人東洋哲学研究所副所長
菅野博史

第32回 方便③

[3]具五縁について①

 二十五方便の第一は「五緑を具す」ことである。五縁とは、持戒清浄(じかいしょうじょう)、衣食具足(えじきぐそく)、閑居静処(げんごじょうしょ)、息諸縁務(そくしょえんむ)、得善知識(とくぜんちしき)の五つの条件であり、正面から止観を修行するためには、この五条件を具備することが必要とされる。順に脱明していく。
 第一の持戒清浄は、言うまでもなく戒律に関するものであり、詳しく説明されている。『摩訶止観』の本文では、「一に戒の名を列し、二に持戒を明かし、三に犯戒(ぼんかい)を明かし、四に懺浄(さんじょう)を明かす」(第三文明選書『摩訶止観』(Ⅱ)、373頁)(※1)とあるように、四段落に分けているので、ここでもそれに従って解説しよう。 続きを読む

「池田大作」を知るための書籍・20タイトル(上) まずは会長自身の著作から

ライター
本房 歩

 2023年11月15日、池田大作・創価学会インタナショナル(SGI)会長が逝去された。
 池田会長は日蓮仏法を世界192ヵ国・地域に流布したのみならず、仏法を普遍的な人間主義の基盤へと高め、宗教や文化、政治体制を越えて、平和と教育と人道の連帯を広げた。
 各国指導者や学識者らからの異例の弔意は、その思想と功績の巨大さをあらためて証明している。
 一方で、巨大さゆえに池田会長の人物と思想、その軌跡の全容を把握することは容易ではない。会長についてこれまで世に出てきた書物も玉石混交である。より深く会長の思想の本質に迫りたいと思う人もいれば、まず生涯の概要を知りたいという人もいるだろう。
 そこで「池田大作」を理解し語るうえで必読と思われるテキストをピックアップしてみた。
 なお書評子の個人的な選書であり、原則として現時点で新刊が発売中のものとした。この他にも挙げるべき書籍は多々あると思うがご了承いただきたい。
 この(上)で取り上げるのは、池田会長自身の著作。 続きを読む

池田SGI会長のご逝去を悼む――世界が見ているその人間像

ライター
松田 明

国内外から寄せられた弔意

 池田大作・創価学会インタナショナル会長(創価学会名誉会長)が、11月15日夜半、老衰のため新宿区内の居宅で95年の生涯を閉じた。
 逝去は創価学会創立記念日である18日の午後に公表された。創立記念日の諸行事と、とりわけ創価学園の行事に影響を与えないようにという家族の意向で、同日午後まで公表を控えていたという。
 逝去の報は各メディアで一斉に報じられ、各地で新聞の号外も出た。またロイター、AP、AFP、BBC、ロシア通信、環球時報など外国メディアも速報を打ち、世界各国に伝えられた。
 岸田首相は米国でのAPEC首脳会議から帰国する政府専用機内で訃報を受け、自身のX(旧ツイッター)で弔意を表明。19日未明に帰国すると朝から広島に移動して義父の葬儀に出席し、午後7時過ぎに羽田空港から創価学会総本部に直行して遺族らを弔問した。
 立憲民主党の泉代表や日本維新の会の馬場代表からも弔意が表明され、公明党だけでなく他の与野党の国会議員らも会長の著作を引用するなどしてSNSに弔意を示した。
 中国の習近平国家主席は岸田首相宛に弔電を送り、池田会長の功績を称えて哀悼の意を示すとともに、遺族への弔意を伝えた。 続きを読む