次の価値創造の源泉となろう
1969年5月に毎日新聞社から刊行された『私はこう思う』に、「私はこうして苦闘をのりきった」と題する池田大作先生の随筆がある。もともとはその2年前に雑誌に寄稿したものだ。
嵐がこようが、怒涛が押し寄せようが、つねに汝自身が、厳然として光り輝いていればそれでよいのだ。私は、現在、幾多の苦難と闘っている若い人々に言いたい。今の苦難は、君たちの態度いかんで、君たちを飾る至宝にさえなるのだ、と。
(『池田大作全集』第18巻所収)
一度や、二度の失敗でくじけることはまことに愚かだ。人生は、長い長い旅路である。(同)
そして、その失敗の原因を、冷静に判断していく心のゆとり、それがつぎの価値創造の源泉となろう。(同)
仏法に巡りあってからの先生にとって最初の「苦闘」。その烈風が吹きつけてきたのは、75年前の秋のことだった。 続きを読む