青年」カテゴリーアーカイブ

「よき眠りがよい人生をつくる」――睡眠不足は万病のもと

作業療法士
菅原洋平

 多忙な現代。つい眠りを削って無理をしがちだ。しかし、睡眠不足が重い病気や対人関係の悪化につながったら……。睡眠が人体に及ぼす影響について、ベストセラーとなった『あなたの人生を変える睡眠の法則』の著者、菅原洋平氏に話を聞いた。

睡眠不足は5大生活習慣病につながる

 近年の研究では、睡眠不足が5大生活習慣病(がん・脳卒中・心臓病・糖尿病・精神疾患)に密接に関わっていることが分かってきまし」た。きっかけとなったのは、1999年に発表された、アメリカ・シカゴの女医たちが行った調査結果です。 続きを読む

職場でのストレスを消す〝思考のクセ〟

加速成長コンサルタント
木村英一

「ストレス社会」と呼ばれる現代社会。職場でのストレス原因は、それぞれが持つ〝思考のクセ〟にあると木村英一氏は指摘する。

「ズレ」は当たり前という前提に立つ

 何事も問題に直面したとき、その原因を知ることが問題解決への近道になります。では職場におけるストレスの原因とは何でしょうか。一見すると嫌な仕事、嫌な上司、嫌な顧客などがストレスの原因だと考えがちですが、実はそうではありません。 続きを読む

若者の暮らしと未来を守る年金制度を考える

岡山県立大学教授
増田雅暢

 貧困や雇用の問題など時代の変化に不安を覚える若者は多い。一方だからこそ、「しっかり年金の保険料を納めていくべき」と考える人がいる。行政経験を生かし、実践的な教育を行っている増田雅暢氏に〝年金の今〟を聞いた。

年金制度は破綻しない

 65歳以上の高齢者人口が3000万人を突破し、今ほど年金制度に対する国民的関心の高い時代はないと思います。その一方で、年金の仕組みが国民に正しく理解されていないために、「将来、年金制度がなくなってしまうのではないか」といった破綻論が世の中にはびこっています。
 その最たるものが「未納率」の問題です。 続きを読む

人口減少社会という希望

千葉大学教授
広井良典

すでに始まった人口減少社会をどう捉えていけばよいのか。日本の未来に向けての新たな視点を語る。

本当の豊かさへの転機

 日本の人口は江戸時代後半、3000万人強でフラットな推移をしていました。それが明治以降、急激に人口が増加し、急勾配のまま伸び続けていきました。そして2004年に1億2784万人に達し、そのピークを迎えます。 続きを読む

お金と向き合い自分の人生をリアルにイメージする――20代のマネーリテラシー

株式会社S&S investments代表取締役
岡村 聡

危機意識を持つことからすべてが始まる

「自分は親と同じくらいの生活を送れたらそれでいい」という20代の皆さんに知ってもらいたいことがあります。内閣府などの推計によれば、現在の60代は年金や健康保険料など、支払ったお金が約4000万円もプラスになって戻ってくるのに対して、今の20代は支払ったお金がプラスになるどころか、逆に給付される金額が1000万円近くも少なくなることが明らかになっています。つまり、今の20代は自分たちの親世代と比べてマイナス5000万円近いハンディキャップを背負っていて、親と同じような生活は保てそうにないのです。 続きを読む