既成仏教と創価学会の戦い
――「折伏から対話へ」というテーマでお話をお聞かせください。
山形 私が東北大学の学生だったころの話です。私の恩師の日本宗教史講座担当であられた堀一郎先生は、当時世間を騒がせていた「折伏」について、
「それは新しい宗教が旧体制の宗教に論争を挑むための基本的話法です。それに勝利することなしに、新しい価値の創造はないですね。300年かかるか、500年かかるか、価値観の転換とはそのようなものです」
と話されていたことが、今も私の耳の底に残っています。 続きを読む
――「折伏から対話へ」というテーマでお話をお聞かせください。
山形 私が東北大学の学生だったころの話です。私の恩師の日本宗教史講座担当であられた堀一郎先生は、当時世間を騒がせていた「折伏」について、
「それは新しい宗教が旧体制の宗教に論争を挑むための基本的話法です。それに勝利することなしに、新しい価値の創造はないですね。300年かかるか、500年かかるか、価値観の転換とはそのようなものです」
と話されていたことが、今も私の耳の底に残っています。 続きを読む
人類は核なき世界を実現できるか。芸術平和学を研究する田中氏に聞いた。
若いころから「自分だけにしか表現できない作品をつくりたい」と願っていた私は、28歳のとき、サンフランシスコの「国際美術展」へ出展する機会に恵まれました。会場でスピーチを求められた私は、父の被爆体験を語りました。
スピーチを終えると、1人の女性が涙を流しながら駆け寄ってきたのです。 続きを読む
多様性が担保される社会のかたちとはどのようなものか。
フランスの思想家トクヴィルは『アメリカのデモクラシー』という本で、デモクラシー(民主主義)にとっていちばん重要なのは国家と個人の間のアソシエーション(中間的組織)だと強調しました。労働組合や社会団体、宗教団体といったアソシエーションへの参加を通じて、自分とは違う他者の考え方を尊重し、合意形成していくパブリック・マインド(公について考える気持ち)が醸成されていくのです。 続きを読む
テクノロジーが導く新たな世界の構造――現在のレイヤー(層)化した世界を読み解き、未来像を探る。
今、新しい世界の構造がつくられようとしています。
近著『レイヤー化する世界』を上梓したきっかけは、20代の若い世代が新しい世界観を皮膚感覚的に理解してはいるものの、具体的な裏付けがないと思ったからです。 続きを読む
国家と個人の中間に存在する中間集団。その可能性と重要性が、個人化が進むなかで注目されている。
「中間集団」の存在は「希望ある社会」の創造を目指す私たちにとって、非常に大きな役割を果たすと私は考えています。 続きを読む