政治」カテゴリーアーカイブ

迷走する蓮舫民進党の〝脱原発〟――「民進党大会」から見えてきたもの(下)

ライター
松田 明

党大会で工程表を示すはずが

 時代遅れの「二大政党制」を掲げながら、理念も政策も示しきれないままの民進党。
 初の党大会で、蓮舫代表は安倍政権との違いを見せようと「脱原発」を訴えてみせた。

 原発依存からの脱却が前倒しで実現可能となるよう、来る総選挙に向け「原発ゼロ基本法案」を立案し、国会に提出します。
 再稼働まっしぐら、原発依存へ逆戻りの現政権とは違う未来を描いていきましょう。(民進党HP「【定期党大会】蓮舫代表あいさつ」より)

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周回遅れの野党第1党――「民進党大会」から見えてきたもの(上)

ライター
松田 明

支持率が伸び悩む民進党

 民進党の初の定期党大会が3月12日、都内で開かれた。
 かつて一度は多くの国民の希望を託されたはずの民主党政権が、内輪の権力抗争に明け暮れ、尖閣問題や東日本大震災に象徴される政治手腕の未熟さを露呈して、わずか3年余で終焉したのが2012年の暮れ。
 以後、海江田、岡田の両代表とも、ただただ安倍政権への対決姿勢を先鋭化させただけで、支持率が一向に伸びないまま、2016年3月に「民進党」へと看板を掛け替えた。 続きを読む

小池新党と都議会公明党が選挙協力へ――「改革」の成否は公明党が完勝するかどうかに

ライター
松田 明

「改革の方向性が完全に一致」

 高い支持率を追い風に「都政改革」を進めようとする小池百合子・東京都知事。
 この7月2日の都議会議員選挙に向け、政治塾「希望の塾」を立ち上げるとともに、事実上の〝小池新党〟である地域政党「都民ファーストの会」(代表の野田数<かずさ>氏は小池知事の特別秘書)で、都議会の過半数獲得をめざすとしている。 続きを読む

日本社会の動向を決する公明党と創価学会――書評『佐藤優の「公明党」論』

ライター
松田 明

公明党と他党の本質的な違い

 今や日々の新聞、テレビ等の報道で「公明党」の3文字の登場しない日はない。むろん公明党が政権与党の連立パートナーだからではあるが、それでもわずか10年前には考えられなかったことだ。
 国政ならずとも東京都議会を見ていてもわかるように、つまりそれだけ、公明党がどのように判断し、対応するかが、日本社会の動向を決するうえで無視できない影響力を持つようになっているのである。 続きを読む

「公明党案」で可決した議員報酬削減――都議会、政務活動費も減額し「全面公開」へ

ライター
松田 明

全会一致で条例可決

 過日、「私立高校授業料の実質無償化」を勝ち取ったばかりの都議会公明党が、ヒットを打ち続けている。
 2月22日、東京都議会第1回定例会の本会議が開かれ、議員報酬の20%削減などを盛り込んだ条例が全会一致で可決した。 続きを読む