政治」カテゴリーアーカイブ

〝万年野党〟化する立憲民主党――野党第一党の責任はあるのか

ライター
松田 明

共感されない野党第一党

 野党が審議に復帰した国会で〝モリカケ〟問題を連日追及しているのに、世論調査ではまったく野党への支持が伸びていないことは前回指摘した。
 さらに5月28日の毎日新聞が報じた最新の世論調査(26、27日に全国を対象に実施)が明らかになると、SNSでもさまざまな驚きの声が上がった。
 加計学園をめぐる安倍首相の説明に「信用できない」とする厳しい声が70%に上った一方で、内閣支持率が前回4月の調査より1ポイント増え、不支持率は1ポイント減となったからだ(参考:ニュース記事)。 続きを読む

新たな段階に入った日中関係――李首相が「関係正常化」を言明

ライター
松田 明

絶妙な時期のサミット

 日中韓の3ヵ国が持ち回りで開催してきた「日中韓サミット」の第7回が、5月9日に東京・元赤坂の迎賓館で開催された。
 4月27日には板門店で南北首脳会談がおこなわれ、サミット直前の7日、8日には、中国・大連で2度目の中朝首脳会談が開催されている。
 6月12日には初の米朝首脳会談も控えており、日本政府はきわめて絶妙なタイミングでの日中韓サミットを無事に実現できたことになる。 続きを読む

再び、野合と分裂に走る野党――「新党結成」の迷走と波紋

ライター
松田 明

それでも低迷する野党支持率

 3月12日に決裁文書書き換え問題に関する財務省の調査結果が明らかになった。朝日新聞社が直後の17日、18日におこなった電話による全国世論調査では、安倍内閣の支持率は第2次安倍内閣の発足以降で最低の31%という数字になったという。 続きを読む

政権交代5年の明暗――「対決」の野党と「合意形成」の与党

ライター
松田 明

政権安定のカギは公明党

 2012年12月26日に第2次安倍内閣が発足して満5年。自公連立政権は6年目に入った。
 この間、いずれの選挙でも、とくに10代から30代の若い世代が顕著に与党を支持してきた。多様な情報をキャッチし、就職や子育てに直面する世代ほど、政権担当能力にシビアな審判を下し、自公政治の安定を望んできたといえる。 続きを読む

野党の迷走が止まらない――野合と裏切りを続ける人々

ライター
松田 明

早くも政策協定を破る

 選挙最終盤に来て、野党の迷走ぶりがあまりにも酷くないだろうか。
 まず、希望の党の民進系候補者たちだ。
 代表である小池知事は、9月27日の時点で入党条件が「憲法改正」と「リアルな安全保障」であることをマスコミに公言し、テレビでもその様子は放映されている。
 それを承知で、翌28日、民進党は両院議員総会を開き「満場一致」で希望の党への合流を決定した。
 しかも、希望の党は10月3日の時点で、候補者に対し「政策協定書」(関連記事)の署名を求めている。 続きを読む