批判が公然と噴出した党大会
静岡県熱海市で開催されていた日本共産党の第29回党大会が1月18日に閉幕した。
2000年11月から23年間にわたって党中央委員会幹部会委員長を務めてきた志位和夫氏が退任して、新たに議長に就任。副委員長だった田村智子参議院議員が、第6代委員長に就任した。
田村氏はまだ50代であり、しかも日本共産党の100年の歴史で初となる女性党首の誕生である。既に昨年秋ごろから田村氏の登用がささやかれていたこともあり、女性党首の誕生には党派を超えて期待の声もあがっていた。
あるいは他の与野党のなかからも、共産党が女性党首になれば同党への従来のイメージも変わり、選挙を戦う上では脅威になるだろうという声も漏れ伝わっていた。
ところが、この党大会では党の内外から田村氏に対する猛烈な批判が公然と噴出。イメージチェンジどころか、日本共産党の閉鎖的な体質をさらに色濃く示すものになり、党内の亀裂が大きく露呈する結果となった。 続きを読む