「地中深く打ち込まれた杭」
かつて公明党のことを「地中深く打ち込まれた杭」と評した政治学者がいた。
公明党の最大の強みは、やはり全国津々浦々で地域に根を張った支持者がいることである。
その支持者は公明党を信頼して支持するので、公明党はポピュリズムに流されることをかなりの部分で回避できる。
世のなかが気分で大きく揺らぎ、政治の液状化が起きるような場面でも、公明党はその地中深い杭があるので、中長期的な視点に立った政策を掲げることができるのだ。
公明党が20年以上も連立政権の一員として機能できているのも、この「地中深く打ち込まれた杭」があるからだ。
今でも公明党の支持層のことを「低所得者層」「低学歴層」と決めつけるようなバイアスのかかったジャーナリストや学者がいる。
熱心な支持層が庶民・大衆であることは事実としても、たとえば主要な支持組織の創価学会の構成員は今ではきわめて多様化している。
そのことは近年に公明党がリクルートしてきた若手議員たちの、相当にハイスペックなキャリアを見てもわかることだ。 続きを読む